現地研修
連合北播地域政策フォーラム視察研修会(8月1日)
〜あの夕張市の今〜
視察研修2日目は、夕張市を訪ねました。
夕張炭鉱の歩みを紹介する石炭博物館を見学しました。かつて炭鉱の町として栄えた頃(昭和35年)には、人口10万人を数える夕張市でしたが、鉱山の閉鎖により、人口は激減しました。
さらに、観光施設の過大投資などの理由で、平成18年には巨額な負債を抱えて財政が破たんし、財政再建団体になりました。現在の人口は約8000人となっています。
夕張商工会議所の専務理事から夕張市の現況についてレクチャーを受けました。国や道の支援もあり、負債の返済もすすみ、全国的に有名な「夕張メロン」や中国資本による観光リゾート施設の再建などで、活気を取り戻しつつあるとのことでした。
本年4月にJR線が廃止されるなど、課題もまだありますが、市民の力でまちの再生が確実に進んでいることを実感しました。
夕張市の財政再生計画
石炭博物館
火災のため地下坑道の見学はできませんでした。
手掘りによる採炭作業
削岩機による採掘
お祭りの人出でごった返すかつての夕張市の中心街(昭和30年代)
夕張市役所
庁舎内には銀行の支店もあります。
建設が進む拠点複合施設
周辺には、市営住宅もできており、コンパクトシティをめざしています。
映画のまち夕張
「幸福の黄色いハンカチ」のロケ地としても知られています。
講義「夕張市の概況と産業振興への課題」
(夕張商工会議所)
高付加価値がすすむ夕張メロン
※「夕張問題」は全国の自治体にも大きな影響を与えました。
とりわけ財政の健全化において「第二の夕張」を出さないように国の制度も改善されました。